『ノーウェアボーイひとりぼっちのあいつ（２００９年）』 (その他)

こんばんワン♪
先に告白しておくと今回の映画はタイトルに惹かれて手に取りました。
こういう言い方をしてピンと来る方はきっと熱心なロックファン、それもビートルズファンでしょう。
未見の映画に関してはなるべく内容や事前情報を知らずに観るようにしているので
いつもタイトルとジャケットが肝なのですが、初めてこの映画のタイトルを見た時、
ビートルズの「Nowhere Man（邦題ひとりぼっちのあいつ）」を意識している事はすぐにわかりました。
水色を基調とした小奇麗なジャケットを見る限り、
ビートルズ好きな少年の青春譚だろうと勝手な憶測をして観始めるとこれが違う。
何とジョン･レノン本人の伝記映画でした。
内容はジョンのビートルズ結成以前の姿が中心。
ワーキングクラス出身のジョンが相当な不良だったというのは有名な話ですが、
この映画を観るとジョン少年は身の回りの人に随分と手を焼かせていたというのがよくわかります。
ジョン自身の複雑な生い立ちについても詳細に描かれていて、
これがまるで作り話のようなドラマチックな出来事の連続。
この映画を観た後では、エンドロールと共に流れるジョンの名曲「Mother」
（リハーサルヴァージョンなのがまた涙を誘う…）がより説得力を増して聞こえてきます。

魂の評価 ★★★☆☆

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