スフェーンという宝石は、まるで地球の奥底の記憶を持っているかのように輝く。
光の分散率はダイヤモンドを越えると言われ、まさに＜ギラギラと＞という表現がふさわしい輝きを放つ。

S様は、このルースに御徒町お客様デーで出会っていただきました。
カイヤアイト、アウイナイト、デマントイドガーネットといった稀少な発色の石がお好きなY様が選んだのが、このスフェーン。
ルースの底から湧き上がる赤、オレンジ、グリーン、ブラウン。。。
複雑に、それらのカラーが光の向きによって、見る角度によって色を変えていく。

私は、このルースは、まるで地球の内側の歴史を記憶しているのではと、感じてならない。
S様が選ばれたデザインはTR-906.



唐草が絡まるように重なり合ったリング枠とデザインは、サロン限定のデザインで、インターネットではご紹介していないもの。
絡まる小枝には、細かな、けれどナチュラルなテクスチャーが施されていて、スフェーンの強く、まばゆいほどの光を包み込む。
石枠から覗き見えるスフェーンの輝きは、はるか昔、まだ地球が誕生して間もなくの世界をイメージしてしまう。

神秘と自然感が融合する１点のリング。
S様の内に秘められた熱い思いを感じることになりました。（サロン　内藤）