【楽天市場】Shopping is Entertainment! : インターネット最大級の通信販売、通販オンラインショッピングコミュニティ 店長の部屋Plus


人類の発生以来、我々の祖先は、執拗なまでに我が身を飾るという行為を、つまり装身具を作り、使うという行為を繰り返してきました。
では、どうして人間は身を飾るのでしょうか。
ここでは、装身具の起源、あるいは装身をする理由というものを考えてみたいと思います。

歴史家や考古学者の多くは、装身あるいは装身具の起源について様々な意見を述べています。その代表的な意見をいくつか挙げます。

(1)呪術起源説

最も多いのは、呪術あるいは魔術に関連した品物としてジュエリーを捉える考え方です。
太古の昔、漆黒の闇のなかに潜む得体の知れない魔物、自分や家族を襲ってくる動物、様々な病気、突然に荒れ狂う大自然、こうした未知なる恐ろしいものに対して、自分や家族を守るために、人々は色々な品物をお守りとして身に着けました。
こうした一種の魔除け、あるいはお守りが変化したものが装身具とする説です。
たしかに、世界中には熊とか虎とかの強い動物の牙を、そのままに並べた首飾りが多く残っています。
古い物ほど、捕らえたり殺したりするのが難しい、凶暴な動物のものが多く、新しいものほど手近な動物のものとなり、やがては日本の勾玉のように、形だけがかつての姿をとどめる物に変化してゆきます。
このほかにも、ニュージーランドのマオリ族が用いる翡翠の首飾りや、古代中国で死者の埋葬に使われた翡翠などは、皆こうした呪術性をもった装身具と言えるでしょう。
近代になっても、西欧で見られる、骸骨や棺桶をデザインしたメメント・モーライのモチーフによる装身具などは、こうした要素を伝えるものです。




(2)ホモルーデンス説

これは装身具の起源を、人間の遊び心に求める考え方です。
何故などと難しく考える必要はない、人間はゆとりさえあればどんな時でも遊ぶものである、ジュエリーはその典型で、手近にあるものを使って遊び半分に自分の身を飾ったもの、それがジュエリーの起源なのだとする説です。
事実、遺跡から出土する壷や食器といった実用具にも、日本の縄文模様に見られるとおりの、装飾がたくさんついています。
これなどは、実用上はなんの意味もないものですが、古代の人々は飾りがあるほうが、ないよりも楽しいと思ったのでしょう。
こうした気分が装身具の始まりとする意見です。




(3)自己異化説

これは現代の女性には最も分かりやすい説でしょう。
自分という人間を人と違うように見せるために、化粧したり衣服を変えたりする動作の一環として、身の回りにあるものをつけた、それが装身具の始まりとする説です。
現代のジュエリーが果たす機能は、ほぼこれに限定されていますので、説としては受け入れやすいのですが、果たして太古の昔、人々が同じように考えたかどうか、疑問は残ります。


(4)自己同化説

これは(3)の異化説とちょうど逆の考え方で、自分という人間が、共に住む他人と(村落や、さらに広く国など)共通の者であるという確証を求めて、なんらかの統一性のある品物を身につけた、それがジュエリーの原形であるとする考えです。
こうした発想は、現代にも引き継がれ、勲章、レジメンタル、タイ、社員章、クラブのバッジなどに、同じ機能が見られます。
遺品のなかで、同一地域から同じパターンのジュエリーあるいは装身具が出土する例が少ないので、理論としてはやや難点があるような気がします。

実際には、今日我々が見る古代からの装身具のほとんどは、前述の理由がそれぞれに重なり合って発生したものと思われます。
少なくとも、現代のマスコミが思っている「ジュエリーは人々の間の、貧富の差を誇示するための道具」という考えは、間違いであると言い切れます。
真の理由が何であれ、人間がこの地上に発生してからすぐに、装身具は作られ、人々は身を飾り、そして多くの遺品が残されてきました。
様々な素材、技術、デザインが使われ、人間にとって最も古くからの、最も身近な道具として、ジュエリーが使われてきたことは、今日、ジュエリー業界に携わる我々にとって大いなる自信を与えてくれるものです。

カレンダー

2020年12月
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

今月