2012-01-28 15:34
キューカレンダー その3
(ビリヤード)
こんにちは、スタッフKです。
もう一冊の方のカレンダーをご紹介しましょう。
2001年1月〜2002年4月までの16ヶ月のカレンダーになっています。
↓

前回のものは表紙と1枚目が同じ写真でしたが、これは違います。
表紙はジョージ・バラブシュカからキューが送られてきた時のオリジナル
パッケージです。バラブシュカの名刺が貼り付けてありますね。このような梱包も
貴重な資料です。
スタッフKもザンボッティやジナキューが送られてきた時のパッケージを一部
保存していますが、こういうかさばるものを保管しておくには我が家は
小さすぎます。(;_;)
1枚目
↓

1枚目は前回に続いて登場の「リチャード・チュディ」です。前回はファンシーな
キューを集めていましたが、今回はオーソドックスなデザインのものです。
スタッフKはアシンメトリカル・ポイント(非対称ハギ)と呼ばれる、ハギの片側
だけにベニヤが入ったデザインが好きです。
2枚目
↓

「ハンター・クラシック」です。ウェズ・ハンターが製作するキューで、ボビー・
ハンターが作るハンター・カスタム・キューとは別物ですので、注意しましょう。
MezzのUJジョイントのような、ねじ山がピンの途中から切られている変わった
形状のジョイント・ピンが使われています。ねじ山自体もちょっと特殊な3/8−8山
というものです。
鮮やかな色の組み合わせが多く、個人的に好きなキューの1つです。
3枚目
↓

これは「ジョーシー」です。製作者はキース・ジョーシー。非常に細かくて繊細な
感じのするインレイが目を引くキューです。以前はバットキャップの周囲に盾の
インレイが施されていて、それがトレードマークの1つになっていました。
あのインレイが好きだったのに、どうしてやめてしまったんでしょう?
4枚目
↓

「サムサラ」です。前回のカレンダーにも登場していましたが、さらに高そうなキュー
が並んでいます。一体どうやって作っているんだろうと思うキューもいくつかあり、
いつか工房に突撃取材をしてみたいですが、時間も先立つものもないし・・・
5枚目
↓

「AE」です。ブルース・カーンとジェフ・フーガルの二人組みで製作しています。
AEは Aardvark Enterprise の頭文字で、Aardvark とはアフリカに生息する
「ツチブタ」のことです。初期の頃のキューには、バットキャップにツチブタの
絵が描かれていました。でも近年は Artistic Engineeringの略としているようです。
どうして「ツチブタ」なんでしょうね? スタッフKが想像するに、キューメーカーを
アルファベット順に並べたときに最初にくるからではないかと思っています。
デザインの割には、比較的お手ごろ価格のキューが多いと思います。
6枚目
↓

ご存知「サウスウエスト」です。1996年に創設者ジェリー・フランクリンは亡くなり
ましたが、奥さんのローリーが親戚・家族と協力して製作を続けています。
ジョイントピンにサボテンマークとシリアルナンバーが入っていることで有名ですが、
これは1993年以降のキューに施されているもので、これがない古いサウスウエストを
見つけることは難しくなってきています。
7枚目
↓

「プレーサー」です。もともとはキューの部品販売などを主としていた会社ですが、
現在はキューメーカーとしても有名です。サウスウエストと同様、ファミリーで経営
しており、創設者はダン・プレーサーですが、現在は息子のジェフが妹のジェニファー
たちとともに経営を続けています。
8枚目
↓

「ダン・ディショウ」です。当初はダン・ビルトのブランド名でキューケースを作って
いましたが、同じブランドでキューを作り始め、現在はキューのブランドとしては
ディショウ・カスタムキューとなっています。
ダン・ビルト・キューは当時発売されたばかりのユニロックジョイントを多くのキューに
採用し、優れたデザインだったこともあり好評を博しました。しかしディショウ・キューと
しては最近あまり目新しいデザインの発表はないようで、どうもキューよりギターの
製作にご執心のようです。
残りはまた次回ご紹介します。
最終更新:2012-01-28 15:34

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2012-01-17 14:40
キューカレンダーその2
(ビリヤード)
こんにちは、スタッフKです。
カレンダーの続きをお届けします。
今回も有名メーカーの作品が目白押しです。
9枚目
↓

「キケル」です。キュー尻にキケル・キューを意味する「KQ」のロゴが入っています。
ジナキューに「GQ」のロゴが入っているのと同じ意味ですね。(Q=Cue)
デビッド・キケルの作品ですが、最近はあまり見かけないようです。
丁寧な仕事をするキューメーカーだという印象があります。
10枚目
↓

「サムサラ」です。ジム・スタダムとデイブ・ドーセットのコンビで作っています。
といっても、実際はキュー製作のほとんどはデイブが行なっていると思いますけど。
ウロコ模様のインレイ、ギザギザのリング、独特な形のジョイントキャップなど、一目で
それとわかるキューが多いです。多くのデザインがある中でスタッフKの個人的好みと
しては、「スパイダー・キュー」が一番です。
11枚目
↓

ビル・ストラウドが作る「ジョス・ウエスト」です。ダン・ジェーンスの「ジョス」から
のれん分けのような形でこのブランド名が付いたようですが、キューのコンセプトは
全く違います。JとWを組み合わせたロゴがキュー尻にあることが多いのですが、この
写真では影になっているのか、見えません。
12枚目
↓

いわずと知れた、「ザンボッティ」です。
ガスとバリーのモデルが混ざっています。ピーコック、バーベル、スリーピース・スター、
ダブル・スピアヘッドなど、現在でも多用される優れたデザインがこのメーカーによって
生み出されました。
上から3番目の8剣キューはスタッフKが所有するものです。
これは私が考えたデザインをバリーに頼んで作ってもらったもので、このカレンダー写真の
撮影現場にも立ち会いました。
現在所有するキューの中でも特に思い入れのあるもののひとつです。
13枚目
↓

「ジャッド」です。製作者はジャッド・フラー。定番モデルをカタログにしてたくさん
作っていた時期もありましたが、最近はあまり見かけなくなりました。
スターバーストと呼ばれる放射状に広がる形のインレイがよく使われていたと記憶します。
14枚目
↓

「pfd」です。製作者はポール・ドレクスラー。
キュー尻にロゴがあるはずなのですが、見えません。ジョスウエストもそうでしたが、
キューを撮影する時は、ロゴマークを上にして欲しいですね。
バットスリーブからリングはおろか、バットキャップまで突き抜ける大胆なインレイが
目を引きます。バットキャップはぶつけて壊しやすい部品なのですが、これを壊したら
大変ですね。
15枚目
↓

「リチャード・チュディ」です。RC3 は、Richard Chudy Custom Cues を表しています。
独特の形のインレイや、染色した木を多用することで知られています。
女性のシルエットを型取ったインレイは好みが分かれるところですが、斬新ですね。
ジョイントカラーをロストワックスで作ったり、いろいろ新しいことにチャレンジして
いるメーカーです。
16枚目
↓

最後の16枚目は、ちょっと難問です。ロゴマークらしいものも見えませんが、お分かりに
なりますか?
これは「リチャード・ブラック」です。伝統的デザインのキューを作る老舗メーカーという
イメージがありますが、こんな派手なキューも作っています。
ジョイントキャップも凝ってますね。
次回は、もう一冊の方のカレンダーの内容をご紹介します。
最終更新:2012-01-17 14:40
2012-01-10 15:55
キューカレンダー
(ビリヤード)
おそまきながら、明けましておめでとうございます、スタッフKです。
私事ですが、大晦日に妹が心筋梗塞で急逝して、大変な正月でした。
まさか元旦に葬儀のために帰省することになろうとは・・・
夜中に風呂場で倒れて、発見が遅れたために助からなかったようです。
皆さんもお気をつけください。
さて、新年が始まって新しいカレンダーをめくる時というのは、一種独特の
期待と不安が混じったような気持ちになりますね。
そこで新年一発目のブログは、色々なキューメーカーの作品を使った
カレンダーをご紹介いたします。
↓

「The Art of American Cuemakers」と銘打たれています。
ご覧のとおり2種類あり、ブルー・ブックやビリヤード・エンサイクロペディア
などを発行しているブラッド・シンプソン氏が製作したものです。
こちらが裏表紙
↓

中身はこんな感じです。
↓

16ヶ月のカレンダーになっており、各月のページにキューメーカーの
代表作品を掲載しています。
古い物なので、もうカレンダーとしては役に立ちませんが、名だたる
キューメーカーたちの過去の作品を知るためには、よい資料です。
写真を見てどのメーカーの作品かすべて分かったら、あなたはアメリカン
カスタムキューの「通」であると言ってよいでしょう。
まずはこちら、1997年9月〜1998年12月までのカレンダーです。
↓

1枚目は表紙と同じ写真です。
いきなり難問ですが、メーカーがわかりますか?
↓

答えは「フランク・コスター」です。名職人と言われながらキューメーカー
としては短命でした。
道具製作職人だった彼は引退後にキューを作り始め、その精巧な作りが評判と
なったのですが、たった9年ほどで他界してしまいました。
そのため製作本数も少なく、滅多にお目にかかれるキューではありません。
特にファンシーなデザインのものは非常に希少で、この写真のキューに値段を
付けたら、おそらくどちらも2万ドルくらいするでしょう。
2枚目
↓

これは「ペリー・ウエストン」です。Westonのネームがキュー尻に入っています。
広がったキュー尻が特徴的ですね。ちょっと形状が違いますが、オメガ/DPKも
キュー尻が広がっていました。これは特に機能的なメリットがあるわけではなく、
デザインとしての差別化が主な目的なのでしょう。
3枚目
↓

これはお分かりになった方も多いでしょう。
ジョー・ゴールドが作る、「コグノセンティ」ですね。
これでもかというぐらい、複雑・精緻なインレイが施されています。
ファンテイル、デファイオリ、ダブル・ビジョンなど、デザインにそれぞれ名称が
付いていることでも有名です。シセイドーというデザインもあるのですが、
これの語源はなんと日本の資生堂なのだそうです。
4枚目
↓

「トーマス・ウェイン」です。
ここに掲載されているキューは、彼にしてはおとなしいデザインのものですね。
彼はキュー・デザインについて他のメーカーとは一線を画す存在で、その超絶技巧技を
駆使して人々を驚愕させるようなデザインを発表してきました。それらの中には、
10万ドルを越える価格で取引されたものもあります。
5枚目
↓

「パーマー」です。古参キューメーカー、ユージン・バーナーの作品です。
フランク・パラダイスのような派手なデザインのものを選んであるようで、シャフトにも
飾り細工を施した高そうなキューが並んでいます。
実際には値段の安いキューもたくさん作っており、私の知人の何人かも使っていました。
6枚目
↓

「ポール・モッティ」です。
8剣のザンボッティ・スタイルのキュー(象牙グリップのもの)がありますね。彼は
ザンボッティと共通するデザインのキューをよく作っていますが、不法コピー(?)
しているわけではないようです。ガス/バリー・ザンボッティとも親交があるようで、
似たようなデザインのキューを作ることに文句を言われたことはないそうです。
ただ、まったくそのままではなく、細部が微妙に異なっています。これはメーカーの
自負(誇り?)もあるでしょうが、ザンボッティの贋作として使われることを防ぐ
ためではないかと思います。
ちなみに、スタッフKは一番下に写っているボックス・インレイのキューを所有して
います。
7枚目
↓

「ジナキュー」です。シルバー・キューと呼ばれる、1966年に製作された特別製の
ものです。製作者アーニー・ギュテレスは、家1件とこのキューを交換してほしいと
いうオファーを断ったという逸話があります。
スタッフKはこのキューを2度ほど持ったことがありますが、鉄の棒のように重い
キューです。
↓

ちょっと脱線
↓

昨年末にスタッフKが製作を依頼していた、ピンク・アイボリーのジナキューが
届きました。ジナキューといえば、この「レインボー」と呼ばれるデザインが最も
有名だと思います。
8枚目
↓

「バラブシュカ」です。カスタムキューの代名詞のようなブランドで、いちいち説明
する必要もないくらい有名ですね。製作者ジョージ・バラブシュカは、自分でハギを
作ることはせず、ブランズウイック(タイトリスト)、バーテン・スペイン、ガス・
ザンボッティなどのハギを使っていました。
次回は、このカレンダーの後半をご紹介します。
最終更新:2012-01-10 15:55
2011-12-25 14:00
クリスマス
(その他)
Merry Christams! こんにちは、スタッフKです。
今日はクリスマスですので、毎年恒例のクリスマスにちなんだビリヤードとダーツの
広告をご紹介したいと思います。
まずは、イギリスの老舗ダーツメカー、NODOR社から送られてきた、
グリーティング・メールです。
↓

こちらは、同じくイギリスのRedDragon社からのものです。
↓

12月22日から27日まで休業するという案内がされています。12月28日
から通常どおり仕事をするんでしょうか。ご苦労様です。
ちなみに当社の営業は、年内は12月28日まで、年始は1月5日からの
営業になります。
こちらは世界的に有名なビリヤードクロスのメーカー、シモニス社の広告です。
↓

ヨーロッパではクリスマス・イブから翌年元旦まで休暇を取ることが多いらしく、
25日には公共交通機関が止まることもあるようです。
続いてアメリカの大手キューメーカー、マクダモット社の広告です。
↓

キューとケース、アクセサリー類がパッケージされたセットです。
一番安いセットは$49、現在の為替レートで約4,000円という安さです。
こちらは、キューボール・トラッカーという製品の広告です。
↓

直訳すると、「手球追跡装置」でしょうか。ホームページの説明を見ると、
手球が的球に当たったあと、どの方向に動くかを示す道具のようです。
現物を試していないので何ともいえませんが、押し引きの加減や手球のスピードに
よって変化する手球の軌道をどこまで正確に予測できるのか、興味があります。
アメリカでは祝日になっているのはクリスマスと元旦だけですが、多くの人が
有給休暇などでクリスマスから元旦まで休むようです。そのためクリスマス
カードが年賀状のような役割を果たしており、Merry Christmas とともに、
I wish you a Happy New Year といった挨拶文が書かれることも多いです。
それでは皆さん、メリー・クリスマス、そしてよいお年を!
最終更新:2011-12-25 14:00
2011-12-17 15:37
アダムのリング
(ビリヤード)
こんにちは、年末になって忙しくてなかなかブログが書けなくてイライラしている
スタッフKです。
さて、先日アダムさんからリングの材料を送ってもらう機会があったので、
ご紹介したいと思います。
リングとは、キューのジョイントカラー周囲などに使われる飾りリング
のことで、リングワークと呼ばれます。
2010年10月8日のブログでリングの作り方について詳しく説明しておりますので、
覚えておられる方もいらっしゃると思います。
リングの作り方
↓

このようにして作られたリングを、さらに色板などでサンドイッチして
使用されることが多いです。
今回アダムさんからいただいた材料は、古い86/87シリーズなどに使用
されたリングの材料だそうです。
2種類ありますので、それぞれご紹介しましょう。
まずはこちら
↓


茶色のベースに黒と灰色(?)が入ったリングです。
暗い色の組み合わせなので、なんだか非常に地味に感じます。リングには明暗の
コントラストが効いた組み合わせにすることが多く、このようなくらい色だけの
組み合わせは珍しいです。
もうひとつ
↓

こちらは白木のメープルに黒と緑の組み合わせで、非常に鮮やかに見えます。
おそらくハギの縁取りベニヤやインレイに同色のものが使われていたのではないかと
思います。
これは87シリーズのカタログの1ページですが、右上のキューにこれと同じような
リングが使用されています。
↓

また、面白い材料が手に入りましたらご紹介したいと思います。
最終更新:2011-12-17 15:37




