2009-11-23 07:00
フィレンツエの新しい試み
(その他)

以前のドゥオーモ(大聖堂)周辺
バスや車がひっきりなしに走る。
2009年10月25日、フィレンツエは新たな改革をした。
新しい市長の方針で、ドゥオーモの周りは、バス、車等が一切入れなくなった。
市民たちは、かなり混乱している。
まずは、バスの路線が、全く変ってしまった為に、
バスに乗るたびに、運転手にどこに行くのかを確認している。
タクシーは、ドゥオーモ周辺のホテルまで、
お客さんを乗せていくことも、迎えに行くことも出来ない。
私も、大変不便になった。
今まで市内は、バスを乗り継ぎながら移動していただけに、
今後、移動のときの自転車を買う必要があるかもしれない。
この改革に少し、腹を立てていた。
先日、改革後、初めてドゥオーモのあたりに行ってみた。
そして、新しい市長がした改革が、
フィレンツエの景観をよりよいものにしたことを確認した。

改革後のドゥオーモ周辺

駅からドゥオーモまでの道

ドゥオーモの前を曲がって、サンマルコ昼場に続く道。
ドゥオーモの周りが、広々と見える。
そして、ドゥオーモの周りに車やバスが無いことで、
とても、厳かで、昔の景観を取り戻すことが出来たのではないのだろうか。
年中、どこかの部分の外壁の修復を行っているドゥオーモ。
それが、排気ガスのすす汚れの為に行われているとは知らなかった。
経費節減の為に行われた対策だが、
文化遺産を守る為にも、
行われたものであることに間違いは無いと思いたい。
全く、この話とは逆の発想の話もあった。
路面電車が、ドゥオーモの前まで乗り入れるという話だ。
住民の反対運動にあい、ドゥオーモの前に乗り入れるのはやめたらしい。
前の市長の提案だったのだろうか?
今の市長になって、半年過ぎたが、
この新しい市長の発想に、
フィレンツエのよりよい未来を期待したいものだ。
最終更新:2009-11-23 07:00
2009-11-16 06:57
オリーブの収穫が始まった!
(その他)

「Galardi ガラルディ」は、フィレンツエ郊外の小高い丘の上にある。
11月に入って、待ちに待ったオリーブの収穫が始まった。
今年は、特に雨が多くて、なかなか収穫が進まなくて大変だったようだ。
先週一杯で、ほとんどのオリーブの収穫が終った。
葡萄の収穫でご紹介した、「ポッジョピアーノ農園」
オーナーであるマウロのワインとオリーブオイル作りにかけた情熱とこだわりは、
オリーブオイルにおいても、毎年、数々の評価本で、最高の評価を得ている。

オリーブの木がどこまでも続いている。
この木は、フラントイオという種類のオリーブ。

9月には、まだ、緑色だった実。
熟して濃い紫色に色づいた。

実が熟しすぎても、おいしいオリーブオイルは出来ない。
実を全体的に見て、半分が濃い紫色、半分が緑に見えるときが、
まさに収穫の時だそうだ。
広い農園、各所で、収穫は行われる。

棒の先がクルクルと回って、
オリーブの実を落としていく。
下に引かれている網の上に、オリーブの実が落ちていく。

すべての実を落とすと、
網を引き上げ、オリーブの実が籠の中に入れられる。

そして、このおじいさん・・・。
そう、葡萄の収穫にも登場して、ポーズをとってくれたおじいさん。
今回も、カメラに向かってポーズ。

このおじいさん、ガラルディにとって、大切な役割を果たしているようだ。
そして、最新式の機械。

この翼みたいなものが、広がっていく。

真中の爪のようなものが、木をはさみ、ゆする。
振動で、オリーブの実を落としていく。

翼を広げ、傘のようになる。
この状態で、振動をかける。
これは、実を傷つけることなく、収穫できる最新の方法である。

マウロが、厳しい目で指揮する。
マウロは、この日に収穫されたものを、
その日に、搾油場に持っていき、
搾油してしまう。
収穫すると、24時間以内に搾油しないと、おいしいオリーブオイルは出来ない。
以前、マウロは、この農園の中に、搾油の機械も置いていた。
しかし、年々、進歩している機械を毎年買うことは不可能なので、
この部分は、自分の信用できる搾油を専門にしている、
「フラントイオ」という搾油場に持っていくことにした。
そのため、収穫した日の夜に、フラントイオに持って行き、
終るのは、夜中になる。
そして、次の日は、朝早くからの収穫。
3週間近く、ほぼ毎日、寝ない日が続く。
マウロにとって、1年の中で、一番苦しい時期が続く。
それでも、マウロは最高のオリーブオイルを作るために、
この、苦労を惜しまない。
マウロの疲れた顔を見ていると、
今年は、フラントイオに付いていって、写真を撮るのはやめることにした。
この楽しみは、来年に取っておくことにする。
今回、収穫の写真撮影にも、ついてきてくれ、
いろいろと丁寧に説明してくれた。
イタリア人には、珍しい、几帳面で、真面目な性格なのだ。
11月20日過ぎには、新しいオリーブオイルを味わえる。
おいしいこと間違いないが、ワインと同じで、
その年によって、味が微妙に変る。
その日が来るのが楽しみで、ワクワクしている![]()
当分、オリーブオイルを飲むように食べる・・・時期が近づいてきた!!
ところで、9月に収穫が済んだ葡萄の木は・・・

葉は、黄色に色づき、落葉。
そして、冬を迎える・・・
最終更新:2009-11-16 06:57
2009-11-09 07:00
ヴァザーリの回廊
(その他)
ヴァザーリの回廊
1565年、コジモ1世が、自分の住まいであったピッティ宮殿から、
ポンテベッキオ橋の上を通り、
当時、政治を司っていた庁舎(現在のウフィッツイ美術館)までの約1キロの回廊を、
ヴァザーリの設計で作らせ、半年足らずで完成させた。
息子の結婚式の為に作られたとされている。
庶民と同じ道を歩かず、メディチ家だけの通路。
メディチ家の権力の象徴ともされる。
今では、700点を越える絵画が展示されており、
特に、肖像画コレクションでは有名である。
ウフィツイ美術館に続いているが、
普段は、一般公開はされていない。
一般公開は予約のみである。
フィレンツエに来て、ジュエリー製作の勉強を1年したとき、
授業の中に美術史があり、その時、このヴァザーリの回廊のことを知った。
それから、この廊下を渡ることが、私の夢の一つであった。
今回、私の友達がこの「ヴァザーリの回廊」の予約を、
オルガナイズしてくれたおかげで、
長年の夢がかなうことになった。
そして、今回、どうしても行きたかった理由はもうひとつある。
それは、12月からヴァザーリの回廊の修復に入るため、
2年間は、入れなくなるからだ。
修復が2年といわれているが、
イタリアのこと、何年かかるかわからない・・・
チャンスがあるときに、行っておきたいというのもあった。
「修復」それは、フィレンツエでは、
とても大切なこと。
いつも、どこかで修復が行われている。

大きな像の足元に、修復の為に、検証している3人の女性がいる。
こうやって、修復は続けられていく。
この回廊の予約は、ウフィツイ美術館とヴァザーリの回廊がセットになり、
ガイドがついてくれる。
約2時間半のコースになる。

ウフィツイ美術館の中。

この廊下の突き当たりから、ヴァザーリの回廊が見える。

廊下の突き当たりの窓から見たヴァザーリの回廊。
赤茶色の瓦の屋根が、ウフィツイ美術館から、
ポンテベッキオ橋の上に鍵の字に続いているが、
これが、ヴァザーリの回廊である。
ウフィツイ美術館の中も、ヴァザーリの回廊の中も、
写真撮影が禁止されている。
特にヴァザーリの回廊は、廊下自体が美術館になっているので、
外に向けての撮影しか出来なかった。
なので、廊下を歩いているときの外の風景を見ながら、
廊下を歩いている気分になってください。
メディチ家の人達は、この廊下を歩きながら、
民衆たちの話し声を聞いていたという。
今では、窓はガラス窓にしているが、
当時は、ガラスなどは無く、吹抜けだったそうだ。

ウフィツイ美術館から、ヴァザーリの回廊に入ったところからの景色。
ウフィツイ美術館の裏手が見える。

ヴァザーリの回廊から、ウフィツイ美術館から先ほど撮影した窓を見たところ。
こちらが左側の景色。アルの川が見える。 同じ位置での右側の景色。
この窓から民衆たちの声を聞いていたのだ。

ポンテベッキオ橋にさしかかる。 同じ位置での右側の景色。

ここからは、左側の窓からの撮影が出来なかったので、右側のみになる。
ポンテベッキオ橋の上をピッティ宮殿に向かって歩いていく。



ポンテベキオ橋を渡りきった。

廊下の途中には教会がある。この場所から、メディチ家の人達は、礼拝をしていた。

教会の前のグッチャルディーニ通り。 そして、出口・・・

私たちは、このボーボリ公園のブオンタレンティの洞窟の左側にある、
グレーの扉のところまでの見学となった。
最初に建築されたときには、ここまでだったそうだが、
やはり寒さや雨の問題から、
後に、左側に写っている回廊の部分が付け足されたそうだ。
そして、ピッティー宮殿からウフィツイ美術館に向かって、
外からヴァザーリの回廊を戻ってみる。

グッチャルディーニ通りから、教会があった場所。

教会の中から、メディチ家の人達が礼拝していた場所を見上げる。

ポンテベッキオ橋の入口から。
右上に見えるのが回廊。

ポンテベッキオ橋の上から。

ポンテベッキオ橋を渡り、右に折れ、
ウフィッツイ美術館に向かう回廊。
メディチ家の人達が歩いた回廊。
444年後に同じ場所に立てた。
歴史の重さと、この歴史を守っている人達の偉大さを、
しみじみと感じた、ヴァザーリの回廊の見学であった。
最終更新:2009-11-09 07:00
2009-11-05 08:30
イタリアの11月2日
(ちょっと番外編)
11月2日は、キリスト教徒の国では、「死者の日」とされている。
国によって、さまざまだが、イタリアでは、お墓参りをする日となっているようだ。
ちょっと、不謹慎だとは思ったのだが、
お墓の写真を撮ってきた。

郊外と言っても、市内中心部から車で15分くらいの
こんなところに市営の墓地がある。
看板には、墓地が開いている時間が書いてある。
写真は無いが、教会も墓地の中に建っている。

墓地の横にあるお花屋さん。
お墓参りの花は、菊が多い。


写真もついている。

かわいハート型のお墓。
天使の絵が描かれている。
イタリア人らしい愛嬌のあるお墓である。

マリア様の像も置かれている。

壁にもお墓がある。
こんなに、工夫を凝らして、形に拘らずお墓を作れるのは、
キリスト教だから?イタリア人だから??
お墓めぐりをしたくなるような、
素敵なお墓が一杯だった。
最後に死者の方々の冥福をお祈りしておきます。
「アーメン」
最終更新:2009-11-05 08:30
2009-11-02 07:00
トラットリア 「Roberto ロベルト」
(その他)
ウフィッイ美術館の出口を出て、右に行くとすぐにアルノ川に突きあたる。
リストランテ「ロベルト」は、アルノ川につきあたる前、左手に位置する。

市内のど真ん中にありながら、隠れ家的存在のレストラン。
観光客より、地元の人たちが、通うレストランである。
実は、私も、日本から友達が来ると、
必ず、この店に連れて行く。
値段が良心的だけではなく、
飾りっ気のない、店の雰囲気も魅力の一つである。
トラットリアと言われるだけあり、
毎日でも通いたくなるような、後を引くおいしさなのである。
今日は、海の幸のものが食べたくて、
少しずつ、いろんなものをアレンジしてもらった。
トスカーナパンのグリル、オリーブオイル添え 小イワシのマリネとスモークサーモンとルーコラ
イカの詰物トマトソース煮込み アサリのワイン蒸し

ムール貝のソテー エビのソテー

海の幸のスパゲッティーは最高![]()
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そして、彼らたちのお得意は、魚料理だけではなく、
「ビステッカ フィオレンティーナ(ティーボーンステーキ)」

お肉の上にあるのは、「サルシッチャ」といわれる、生ソーセージ。
お肉も選び抜かれ、柔らかくて味がある最高のお肉をグリルしてくれる。

ビステッカ フィオレンティーナをグリルしているところ、厨房に入って写させてもらった。
そして、最後は、お手製のレモンクリームのケ−キ。

ナポリ人の家族で経営してる。
お父さん件、オーナーシェフのフランコ。
時々、厨房から出てきて、皆にサービスをすることもある。
料理を作る目は厳しいが、いつも笑顔で迎えてくれる。

そして、息子件、ホール担当の「アレサンドロ」
ワインのことにも詳しく、とても親切で、笑顔を絶やさない。
最近、お母さんが居る事が少なくなったが、
お母さんの作る、「ナポリ風リコッタのケーキ」は、最高![]()
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幻のケーキになってしまったが、
いつ行っても、「リコッタのケーキは無いの?」と、聞いてしまう。
家族的雰囲気と、後をひくおいしい料理。
フィレンツエにこられた方、毎日でも通いたくなるかも。
最終更新:2009-11-02 07:00


