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2009-01-25 18:40

abletonとCycling'74がタッグを組んだ「MAX for Live」  (その他)

このところ、DAWソフトウエアの話題ばかりになっていますが、今年のNAMMショーでの新製品発表では、Steinberg CUBASE5ableton Live 8digidesign ProTools 8Cakewalk SONAR 8SONY ACID Pro 7など、楽曲制作の中心となるDAWソフトウエアの盛り上がりを個人的には感じました。それに伴うコントロールサーフェイスの多様化も時代の流れを感じます。

昨日ご紹介しましたableton Live 8にはもう一つの注目すべきトピックスがあります。

それは・・・

「MAX for Live」


個人的には待ちに待ったオプション機能です。ableton Live7が発売する数ヶ月前、abletonとCycling'74が業務提携を結んだというニュースがありました。

Cycling'74は、MAX/MSPというビジュアル・プログラミング言語を使ったアプリケーション開発ソフトウエアで有名ですが、そのCycling'74とabletonがタッグを組んだという話を聞いて、楽しみでしょうがありませんでした(^^)

このMAX/MSPというのは音楽ソフトと捉えてしまうと、ちょっと面倒なことになります(^^;)。
あくまでも開発ツールなので、誰でも簡単に使うことができるというものではありません。

プログラム言語なのでそれなりに学習する必要がありますし、自分自身で「こういうアプリケーションが作りたい!」という目的がないのであれば、既存の音楽アプリケーションソフトで十分です。ですからメーカーによる使い方のサポートは一切受けられません。

このMAX/MSPというソフトはMIDIを制御するMAXというオブジェクトとオーディオ処理を行うMSPから成り立っています。

現在は映像処理を行うためのオブジェクトJitterを加えた「MAX/MSP/Jiiter」というパッケージも発売されています。Jitterはクラブの現場でVJの方がよく使っています。

10数年前、今ほどのオーディオ処理ができるCPUパワーがなかった時代、オーディオ波形をDSP処理するならMAX/MSPしかありませんでした。

今ではそんなに珍しくはありませんが、音を粒状にして処理を行うグラニュラーシンセシスサウンドもMAX/MSP」が得意とするDSP処理で、ELECTRONICA(エレクトロニカ)と呼ばれるジャンルが確立したのもちょうど97年頃だったような覚えがあります。

実は僕もMAX/MSPユーザーでして、オウテカやキットクレイトン、リチャードディバイン、ファンクストラングなどなど、今まで聴いたことのない音に衝撃を受け、一体なにを使ったらこんな音になるんだろう、非常に強い関心を持つようになり、自分で調べたところ「MAX/MSPという存在を知り、購入してMAXユーザーの会合や講習会にもよく参加していました(^ー^)。

MAX/MSPのおかげでプログラムに興味を持つようになり、C、C++などのプログラム言語も勉強し、大学卒業後はソフト開発の会社に勤めていました。ですので、実はPowerDJ'sで働く前はデバイスドライバの開発の仕事をしてました。今となっては全然覚えてませんけどね(^^;)

最近はNATIVE INSTRUMENTS REAKTORや、Ableton Liveをはじめ、その他プラグインソフトも豊富になり、
個人的にはMAX/MSPを使う機会も減ってきたというよりは、僕の持っているMAX/MSPではバージョンが古くて今のOSでは動かないというのが理由で使っていなかったんですが(笑)

ableton Live8上でMAXが扱えるようになるのはとても画期的なことです!!

MAX/MSPの面白いところはオブジェクトどうしを繋いで視覚的にわかりやすくプログラムが組めるところです。

▼こちらがMAX for Liveのオブジェクト。


普通、プログラムを組む時はフローチャートを綿密に書いてからコーディングしていくのですが、MAXの場合はフローチャート作るようにオブジェクトどうしを線で繋いでいきます。

12.jpg

MAX/MSPの他にも、Csoundスーパーコライダーなどがありますが、これらよりも視覚的に分かりやすいです。


このMAX for Liveを使うことでこんなことも可能になるかもしれません。

例えば・・・

・各クリップのオーディオデータをタイムコードが刻み込まれたレコードをつかってスクラッチができる。
・自分だけのオリジナル楽器、エフェクター、シーケンサー、サンプラーを作ることができる。
・演奏にあわせて、照明をコントロールすることができる。
・ableton Liveのクリップに映像を載せることができる
・ableton Liveの演奏にあわせてロボットをコントロールする
・DVカメラをPCに接続し、カメラに移った映像にあわせてクリップを操作する
・パソコンのCPUの発熱度具合にあわせてエフェクトのパラメータをコントロールすることができる(笑)


などなど・・

念のため、もう一度申し上げますが、MAX For Liveはあくまでも開発ツールなので、そういったことができるかどうかはユーザー自身の発想と能力に依存します。簡単にできるとは言えません(^^;)

しかしながら世界中の優れたたくさんのMAX/MSPユーザーが自作パッチをWEB上に公開しています。また、あらかじめMAX For Liveにもいくつかデバイスが収録されているようです。現在abletonのWEBサイトで紹介されているのがこちら!


1. Step Sequencer




2. Buffer Shuffler



3. Loop Shifter




3. APC40 シーケンサ・エクステンション

1.jpg
APC40のボタンをステップシーケンサーの打ち込みツールとして使用できるようになります。


慣れてきたらそれらのパッチを元にオリジナルパッチにカスタマイズすることでMAX/MSPについての理解を深めるのもよいのではないでしょうか(^ー^)

MAX For Liveableton Live 8で動作しますが、別売りで、発売日、価格とも未定で、ableton Live 8のリリースより遅れるようです。

これでますます個人的にableton Live 8にしなくてはならない理由が増えました(^^)

明日もまたまたableton Live 8のお話です!!

タグ: ableton , Cycling'74 , MAX/MSP

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