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2016-07-28 13:16

kna?bruckner3

少し前にクーべリックのブルックナー/交響曲第3番を取り上げましたが、
その後、同曲をあれこれ聞きたくなり、
棚を物色、
いろいろとCDプレーヤーに入れて聞きました。

その中で、
版の違いこそあれ、自分に一番ぴったりくる演奏録音は、
やはり、ハンス・クナッパーツブッシュの演奏録音でした。
クナッパーツブッシュの同曲には、
全部で5種類のセッション録音とライブ録音が残されていて、
どれも素晴らしいですが、
今回は一番ポピュラーな録音、
1954年のDECCAのセッション録音を取り上げます。
実は、残っているクナッパーツブッシュのブルックナー/交響曲第3番では、
もっとも古い録音がDECCA盤です。
その他はライヴ録音ですが、
いずれも素晴らしいものばかりで、
特に最晩年、
1963年のミュンヘン・フィルとの録音は、
涙なくしては聞けない演奏録音です。

店長はレコード時代、
廉価版で出ていたキングレコードの1954年セッション録音のLPを購入、
第2楽章を聞いて大きく戸惑いました。
第2楽章は空中を飛ぶ昆虫や、
川の中の魚が、
いきなり方向転換をするような楽句があり、
「針飛びか?」と勘違いするほどでした。
他の演奏録音で同箇所を聞き(ベーム盤ですね、たぶん)、
針飛びではないということが分かってホッっとしましたが、
楽曲自体をまったく知らない頃ですので、
クナッパーツブッシュの同曲のレコードは少し敬遠傾向になってしまいました。
そのため、
クナッパーツブッシュの同曲を安心して頻繁に聴くようになったのは、
CD時代になってからです。

ところが、
その第2楽章を最も魅力的に表現しているのが、
数々のクナッパーツブッシュ盤であることを知ったのは、
CD時代になって、いろいろな指揮者による演奏録音を聞いてからでした。
クナッパーツブッシュの演奏に使用している版は、
晩年の交響曲第8番の大規模な改訂時期と同じころの版(1889年版)で、
最終改訂版によっています。
弟子たちの手も入っていると言われていますが、
この最終改訂版での初演は大成功を収めました。
この他に第3番の版としてエーザー版や第1稿がありますが、
第1稿を聞いてみると、ブルックナーの自然への敬慕、
宗教心が非常に素直に表現された音楽であることが分かります。

もともと第1稿にはワーグナーの楽曲からの引用もあり、
ワーグナーに献呈されたことから、
交響曲第3番「ワーグナー」と副題を付けられることもあるのですが、
ブルックナーは改訂のたびにワーグナーの引用を削ったため、
最終改訂版やノヴァク版を聞くと、
「どこがワーグナーなんだろう?」と、
首をひねる結果になってしまいました。

その第2楽章は天国的な美しさと優しさ、
そしてスケールの大きな威厳に満ちた音楽にたどりつき、
最後は平和で穏やかな音楽に戻ってゆきます。
最初は「針飛び」と思ってしまった音楽が、
非常に美しい自然界の音による表現であることを、
クナッパーツブッシュの演奏録音は如実に分からせてくれます。
あまり小細工をせず、
つながりにくい楽句をそのまま提示したからだと思いますが、
この効果は、
様々な他の指揮者の演奏録音を聞いて、
もう一度この演奏録音に戻ると、
ようやく分かる類のものかもしれません。
クナッパーツブッシュの第3番の演奏録音を初めて聞くと、
全体的に「なんだかギクシャクしているなぁ」と思ってしまうのですが、
ブルックナーの音楽は元々つながりがいいと言える音楽ではありませんので、
何度も聞きこむうちに、
この演奏録音が一番自然に聞こえてしまうから不思議なものです。

夏の夜に、
ブルックナーの描く天上世界に浸るのも、
悪くないですね。

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2016-07-26 13:23

garaguly_sibe2

店長は、
なぜかシベリウス/交響曲第2番を聞くと、
夏を思い描いてしまいます。
けっこう熱い音楽だからでしょうか。

シベリウスには一時期はまった時期があり、
あれこれ交響曲全集をそろえたり、
室内楽やピアノ曲などをそろえたりしましたっけ。
その中で、やはり一番ポピュラーなのは、
交響詩「フィンランディア」をはじめとするいくつかの管弦楽曲と、
交響曲第2番でしょうか。
ヴァイオリン協奏曲も人気がありますね。

交響曲第2番はロベルト・カヤヌスの古い録音や、
最近では(といっても古いなぁ)ベルグルンドの3種の全集、
アシュケナージやサラステあたりまで、
いろいろと聞きました。
でも、交響曲全集ではバルビローリ盤が一番好きかな?
第2番では、
我が渡邉暁雄の録音や、
バーンスタインの異形ともいえる演奏録音など、
けっこう好きな録音がたくさんあります。

その中で、
インターネットをやり始めて友人になった方から教えてもらったのが、
カール・フォン・ガラグリ指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団盤でした。
こりゃいいぞ~!、と教えてもらい、
一聴して「ほんとにいいね」と是首した録音です。
やや、ホールエコーが過多のような気もしますが、
それほど人工的に色づけたという印象はありません。
第4楽章最後金管の咆哮はピークオーバー気味ですが、
その迫力は大したものです。
スケールは大きいのに、
これだけ凝縮した交響曲第2番の演奏はなかなか聞けません。

ガラグリはハンガリー出身の指揮者で、
最初はヴァイオリン奏者と出発、
北欧やドイツ各地で活躍しました。
ただ、演奏録音は少なく、
ガラグリを特集したホームページを見ると、
シベリウス/交響曲第2番の他は第1番と第7番、
シュターツカペレ・ドレスデンとのウィンナワルツ集、
コダーイ/組曲「ハーリ・ヤーノシュ」
ショスタコーヴィチ/組曲「ムチェンスク郡のマクベス夫人」
ニールセン/交響曲第2番「四つの気質」
位だそうです。
店長はシベリウス/交響曲第2番のCDしか持っていませんが、
第1番が第2番を上回るかなりの名演だそうで、
一度聞いてみたいと思っています。

なお、ガラグリ盤は2種CDが出ていますが、
CCC盤の方が状態は良いみたいです。

2016-07-16 10:13

karajan_opera

カラヤンは1989年7月16日、81歳で亡くなりました。
亡くなってから今年でもう、27年になるのですね。
20代や30代のクラシックファンの方には、
現在も高音質で聞ける録音が多々あるとはいえ、
物故指揮者の遠い存在になってしまったのかも知れません。
「カラヤンなんて知らないよ」という若い方がいても普通でしょうね。
でも、「巨匠」と呼ばれる指揮者では、
最後の人かも知れません。

店長がクラシックを聴き始めたころ、
カラヤンはまだ現役バリバリで、
来日するたび、
新しい録音が出るたびに、
何かと話題になる大きな存在でした。
店長がカラヤンの演奏録音を初めて聞いたのは、
中学1年の頃、
ドイツ・グラモフォンへの
ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」でした。
近所のお姉さんにレコードを借りて聞きましたっけ。
ただ、子供心にカラヤンの「新世界より」はあまりに洗練されすぎていると感じ、
演奏としてはあまり好きではありませんでした。
生意気なガキでした。

次に聞いたのは、
DECCAのR.シュトラウス/交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」でした。
新譜ではありませんでしたが、
スタンリー・キューブリック監督の映画「2001年:宇宙の旅」が公開され、
「ツァラトゥストラはかく語りき」の冒頭部分が極めて印象的に使われていたため、
「全体はどんな音楽なんだろう?」と聞きたくなり、
購入したのでした。
当時、「ツァラトゥストラはかく語りき」は、
カール・ベーム盤がサウンドトラックという触れ込みでしたので、
ベーム盤が欲しかったのですが、
少し入手しずらく、カラヤン盤を買ったのでした。
実は、映画に使われた「ツァラトゥストラはかく語りき」冒頭は、
本当はカラヤン盤であったということを知ったのは、
ウォルター・レッグと細君エリーザベト・シュヴァルツコップの、
「レコードうらおもて」という回想録を読んだ後でした...
と記憶していたけど、ジョン・カルショー「レコードはまっすぐに」だったかもしれません。
レコードのサウンドトラックをリリースする会社との、
利権問題が絡んでいたのですね。

カラヤンのおかげで、
複雑、大規模なR.シュトラウスの管弦楽に慣れ、
マーラーの大げさな交響曲を聞いても違和感が少なかったです。
そこがマーラーへの入り口かな?

でも、
当時、日本の音楽評論家にはカラヤンの評判はいまいちで、
一部の方以外、称賛を音楽雑誌で読むことは少なかったです。
アンチ・カラヤンなどと言われたのは、
その影響力の大きさ、
つかんだ数々の地位への反発からでしょうか。
それでも、カラヤンの数あるレコードはどれもベストセラーでしたが。
一般リスナーには、安心してそのレコードが聞ける、
筆頭のような存在でした。

店長もアンチ・カラヤンの気分が伝染し、
しばらくカラヤンからは遠ざかっていましたが、
転機は3回ありました。
まず、ドイツ・グラモフォンへのブラームス/交響曲第3番、
そして、交響曲第5番が最初の一連のマーラーの交響曲録音、
そして、EMIへのドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」でした。
この3種には素直に感動しました。

巷間、カラヤンのオペラ(特にイタリア・オペラ)は優れていると言われていて、
アンチ・カラヤンの人々にも、
「カラヤンのオペラは別格に良い」と言われていましたが、
店長の若いころは経済的な事情や、
「言葉が分からない」ということもあって、
オペラは敬遠気味でした。

そんな時に出会ったのが、
カラヤンの「オペラ間奏曲集」というレコードでした。
故・黒田恭一氏のレコード紹介文章に出会い、
「聞いてみよう」と思って買ったレコードが、
一生の宝物になるとは、
短い楽曲の寄せ集めですので、
想像ができませんでした。
そして、イタリアのヴェリズモ・オペラの旋律の美しさ、
フランツ・シュミット「ノートルダム」など、
このレコードをきっかけにして、
あれこれ他の指揮者による演奏録音を漁盤する羽目に陥りました。

以来、どういうわけか、
「カラヤン」というと、
プッチーニ/「ボエーム」や、
このオペラ間奏曲集、
そして、
あまり評判の良くなかったベートーヴェン/「ウェリントンの勝利」などが、
店長の脳裏に浮かんでくるのでした。
店長はすでにアンチ・カラヤンではなく、
「カラヤンでも何でも聞く」ファンになってしまいましたが、
ウィルヘルム・フルトヴェングラーやハンス・クナッパーツブッシュなどとは
折り合いが悪くても、
その同時代や次代の指揮者として、
やはり、ものすごく大きな存在だったな...、
と思うのでした。

2016-07-04 14:58

bertini_mahler3

いよいよ夏の到来です。
マーラー/交響曲第3番の季節です。
暑いのは嫌ですけど、
夏の到来を告げる、
長いマーラー/交響曲第3番第1楽章で暑気払をしましょうか。

ガリ・ベルティーニは、
1988年、当時の音楽監督であったケルン放送交響楽団と来日、
マーラーでは第1番、第4番、第9番を各地で演奏しました。
大阪フェスティバルホールでもコンサートがあったのですが、
店長は所用で行けず、
非常に悔しい思いをしましたっけ。
実はその来日公演の前に、
ベルティーニ指揮シュトゥットガルト放送交響楽団の
マーラー/交響曲第9番がNHK-FMで放送されたことがあります。
その第4楽章が30分を超える演奏で(レヴァインのセッション録音よりもやや長い)、
そのことに驚いた店長は、
ベルティーニの名前を一気に刷り込まれたのでした。

ベルティーニのマーラーは、
ケルン放送交響楽団との演奏録音が、
第3番、第6番とドイツ・ハルモニア・ムンディから(後にEMI)、
LPでリリースされました。
CDが一般化する前で、
店長は両方ともLPを購入、結構気に入って聞いていました。
ベルティーニのマーラーは、
当時、まだ交響曲全集に発展する予定はありませんでした。

ベルティーニのマーラーは、
例えばテンシュテットの軋轢型演奏とはかなり異なり、
柔らかさと平穏さが特徴です。
しかもスケールが大きくロマンティックで、
マーラーの解釈としては誰をも納得させる力を持っています。
特に第3番では長大な第6楽章も聞きもので、
あちこち地獄に叩き落されそうになるテンシュテットの演奏録音とは異なり、
壮大な中にも、
マーラーの描いた天上世界に素直に昇ってゆくような平穏さがあります。
マーラーの演奏録音としては録音は少し古くなりましたが、
未だに色あせない出色の演奏録音であるといえます。

ベルティーニは後年、東京都交響楽団の音楽監督に就任、
日本でも多くのファンを獲得しましたが、
2005年に惜しくも亡くなりました。
旧ソ連生まれでイスラエルに移住、
当時のイスラエルの成立事情を考えると当然のことながら、
かなりの愛国主義者であったそうです。
また、同じユダヤ人であったマーラーには相当な共感を示していたようで、
ドイツ・ハルモニア・ムンディの第3番、第6番以外にも、
数々の名演を残しました。
ベルティーニ指揮ケルン放送交響楽団のマーラー/交響曲全集は、
日本でのライヴ録音を含め、
現在でも入手可能のようです。
質の高い録音が多いですので、
第3番単体としても全集としても、
第一に指を折るべき演奏録音だと思います。

2016-06-28 13:10

kubelik_bruckner3

ラファエル・クーべリックって面白い指揮者ですね。
これほど、
セッション録音とライヴ録音の差が激しい指揮者も珍しいです。
セッション録音では比較的落ち着いた録音が多いのに、
ライヴ録音では爆演を繰り広げていることも少なくありません。
1965年4月24日、東京文化会館での、
ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」のテンポの速さと爆演ぶりには、
随分と驚かされました。

クーべリックはチェコ出身の指揮者ですので、
スメタナやドヴォルザークなどのお国ものはむろん得意で、
チェコ出身のマーラーも大変得意にしていました。
店長は一時期クーべリックが大好きで、
あれこれ漁盤した懐かしい思い出があります。

ただ、クーべリックにも不得意...というより、
あまり楽曲に入れ込んでいない例もあり、
クーべリックにはワーグナーのオペラ全曲もいくつかありますが、
あまり感心できなかった録音もあります。
実は、店長がクーべリックから離れてしまったのは、
そのワーグナーのオペラがきっかけでした。

でも、クーべリックにはいまだに好きな録音が数多くあります。
モーツァルトの協奏交響曲のライヴ録音など(海賊盤ですが)、
音楽がまるで生きているようで、
今もってクーべリック盤を凌駕する演奏録音には出会えていません。

いろいろなクーべリックの音盤の中で、
今でも好きでよく聞くのが、
ブルックナー/交響曲第3番です。

クーべリックの使用している版は第2稿を元にしたエーザー版で、
一般的なノヴァク版とは少し異なります。
店長は、第3番ではとっても長い第1稿が一番好きなのですが、
初版、エーザー版、ノヴァク版、いずれもそれぞれ魅力に富んでいます。
クーべリックの第3番はあちこち爆発はありますが、
結構落ち着いた進行、
抒情をしっかりと感じさせてくれる演奏録音で、
しかも、メロディをしっかりと歌わせており、
最後まで弛緩することなく聞くことができます。
ブルックナーでは異色の演奏かもしれません。

クーべリックのブルックナー録音は少なく、
セッション録音はCBS/SONYの第3番と第4番だけです。
ライヴ録音では第6番と第8番(2種類聞きました)、第9番が残されていて、
ライヴ録音の第6番はクーべリックの体質と合っていたのか、
とっても面白くて血沸き肉躍る演奏録音が聞けます。
第3番は楽曲の性格もあり、
血沸き肉躍る演奏ではありませんが、
ライヴ録音よりも丁寧にブルックナーの情感をすくい出しており、
ブルックナーの書いた、
いじらしいほどの愛らしいメロディが生きています。

店長がブルックナーを聞き始めたころに比べて、
さまざまな演奏録音が生まれてきました。
その中で、
クーべリックの第3番は独特の印象で、
店長の中に残っています。

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