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2016-08-30 10:39


新発売QUADRAL RHODIUM200 ブックシェル・スピーカー

若い人たち(店長もまだまだ若いつもりですが^^;)の、
オーディオ離れが言われて久しくなりました。
まあ、確かに「金がかかる」
「面倒くさい」
「何が本当かわからない」
ということはありますので、
敬遠する傾向があることはわかりますね。
車も同じ傾向をたどっているようです。

でも、
自分の若いころを(^^;;;;思い出してみると、
そんなにお金をかけず、
オーディオーの世界に入っていったようなところがあります。
昔はヤフオク!というより、ネット環境なんてそもそもありませんでしたから、
新品を買うか中古店で中古を買うしか方法がありませんでした。
知人に譲ってもらうという手もありましたが...(^^;。

オーディオ雑誌にはハイエンドの製品が、
「これでもか!」と載っています。
でも、最初は別にハイエンドでなくてもいいのです。
自分にとって適価な製品から始めないと、
何も始まりません。
少し経つと、「あ、もう少し背伸びしたほうがよいかな」と、
グレードアップしてゆけばよいだけです。

世に、
最初から最高級のオーディオを揃えられるという、
羨ましい環境の方もおられます。
でも、それで「いい音で鳴っているのか?」というと、
案外そうでもないお宅にお邪魔して聞かせてもらったことが何度もあります。
すなわち、
自分が聞きたい音のリファレンスがないため、
あれこれ高級機を買っては、
さらによく分からなくなっている...ということが案外多いのかも知れません。
バランスが悪いことが多いです。
逆に、
安いオーディオから出発してグレードアップしていった人のオーディオは、
そういう失敗があまりありせん。
要は、
最初から「いい音」は金さえ出せば簡単に手に入るものではなく、
経験と試行錯誤からあれこれ試してゆくとよい、
ということになります。
これは、男女関係なく、
はまると大変面白い趣味だと言うことができます。
最近は、オーディオ女子が増えているようですし。

店長はホームセンターやDIYショップが大好きで、
例えばスピーカーの下に敷くインシュレーターなど、
あれこれ素材を変えて聞き比べたりします。
木とかゴムとか石とか、その他いろいろ。
一気に高価なオーディオ用インシュレーターを買うのではなく、
まずどういう素材が自分には適しているのか安い素材で試してみて、
それからオーディオ用インシュレーターに手を伸ばしたりします。
それに、最初から高価なオーディオ用インシュレーターを買っても、
他のものでいろいろ試していないと、
どういう効果があるのか分かりません。

その、自分なりの音のリファレンスにするのが、
「生の音」です。
ただし、ロックコンサートなどの、
自然の音とは次元の異なる音を好む人もたくさんいますので、
これはあくまでPAを通さない、
クラシックを聴く店長の趣味です。
PAを通したどでかい音は、
日常から離れた快感があるのは確かですし...。

「生の音」のリファレンスは、
理想的にはアコースティックなコンサートですが、
なかなかコンサートに行けない、
あるいは近くにコンサートホールがない...
という方も多いと思います。
店長も、最近はコンサートにはなかなか行けなくなってしまいました。
でも、近所の小学校や中学校、
あるいは高校のさまざまなコンサートや、
ブラスバンドなら聞きに行ける機会もあるでしょうし、
もう時期外れになってしまいましたが、
花火や盆踊りの太鼓の音も結構参考になったりします。

それに、
音楽でなくても自然の音、
近くで、あるいは遠くで鳴っている雷の音、
風や雨の音、
自動車や電車の走る音や駅のアナウンスがどんなふうに聞こえるのか
(駅のアナウンスそのものは良い音ではありません。
要は屋外の吹き曝しのスピーカーや、広い駅舎でどのように響くのかですね)、
それに、人々の話し声などなど、
環境音のファンや生録ファンでなくとも、
自然の音は結構参考になる場合が多いです。

これから秋の季節は、虫の音も面白いですね。

外に出るとすぐにヘッドフォンを耳につけて、
音楽を聞く、ということも悪いことではありませんが
(店長もたまにやっているし)、
自分を取り巻く環境でどんな音が鳴っているのか、
耳を澄ましていると、
目立った音がなくても、
静かな処でも何らかの音があったりします。
これがオーディオには案外役に立つことが多いのです。

あらいぐま堂で扱っているスピーカーでは、
まずこの辺りからかな?
ということで、
RHODIUM200のご紹介です。

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2016-08-27 14:38

kna_bruckner7

思い出したら、
ブルックナーの交響曲は、
高校生くらいから聞いてはいたのですが、
その良さがあまり分からず、
その魅力を知って頻繁に聞き始めたのは、
かなり大人になってからです。
ブルックナーの交響曲は繰り返しが多く、
唐突な曲想変化も頻繁にありますので、
最初の頃は、「楽しむ」というところまでは、
行かなかったようです。

長じて、
ブルックナーの交響曲をあれこれ聞き出すきっかけは、
カラヤンの1975年、
全集盤へと発展する第7番のセッション録音からではなかったか?
と記憶しています。
LP2枚組で鳥の羽根のジャケットもかっこよかったです。
第7番はその前にカール・シューリヒト指揮ハーグ・フィルの
コンサートホール盤を聞いていたはずですが、
巷間、高い評価を受けていたレコードのはずなのに、
当時はその良さが分かりませんでした。

カラヤンのセッション録音は響きが豊穣で、
第1楽章冒頭から夢見るような世界に連れて行ってくれました。

その後、
朝比奈隆指揮大フィルのザンクト・フローリアンでのライヴ録音や、
ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮チェコ・フィルなどがお気に入りで聞いていましたが、
クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィルの、
1949年ザルツブルク音楽祭でのライヴ録音にショックを受けました。

最初の頃、クナッパーツブッシュの1949年盤は、
あまりいい音のLPやCDには出会えず、
1949年という録音年代に「そんなものか」と思って聞いていました。
でも、その音楽の持つリアリティというか、
これだけ厳しい第7番の演奏録音は希だと思われます。
どこかムード音楽のようになってしまいがちな第7番を、
クナッパーツブッシュは冒頭のテンポから少し早めに、
意外と厳しく演奏してゆきます。
第1楽章や第2楽章は、
むしろ、「とっつきにくい」といっても過言ではないほどです。
どちらかというと、巌のような音楽です。
特に第2楽章は、
ワーグナーの死を悼んで作曲されましたので、
纏綿とした音楽になりがちですが、
クナッパーツブッシュの音楽作りは、
情緒に流されない独特の演奏だと言えます。

第3楽章や第4楽章も、
交響曲としてのバランスはあまりよくないのですが、
クナッパーツブッシュの演奏では、
あまりそのことを感じさせません。

クナッパーツブッシュには、
晩年の1963年にもケルン放送交響楽団とのライヴ録音が残っていますが、
クナッパーツブッシュの基本的な解釈は変わりません。
やはり、かなりの厳しさを持った演奏録音です。
1949年とかなり古いライヴ録音ですので、
もちろんHIFIではなく古臭いですが、
さまざまな指揮者による同曲の後に聞くと、
「あれ、ブルックナー/交響曲第7番ってこんな音楽だったのか」と、
思われること必定です。

2016-08-19 11:18

kna_bruckner8

クナッパーツブッシュのブルックナー、
セッション録音ばっかり取り上げてきましたので、
今回もセッション録音、
Westminsterへの交響曲第8番です。
ものすごく嬉しいことにステレオ録音です(^^)。

クナッパーツブッシュには、
このWestminster盤と同時期、
1963年1月24日のライヴ録音も残っていて、
そちらはモノラルながらとてつもなく素晴らしい演奏が収録されています。
Westminster盤はその前後にセッション録音されました。

Westminster盤はクナッパーツブッシュの貴重なステレオ録音の一つです。
これはLP時代からの付き合いで、
随分長く聞いてきたことになります。
ただ問題なのは、
LPやCDを含めて、
「何が正しいのか?」が、
かなりややこしいということです。

まずLP時代、
ステレオの左右が逆でした。
第1ヴァイオリンが右側から聞こえてきます。
バイロイト祝祭劇場ばりに、
指揮者の右側に第1ヴァイオリンを配置した録音か?
と思ってレコードのジャケットに載っているオーケストラ配置を見ても、
第1ヴァイオリンは左側です。
トラックダウンの時に、左右逆に収録してしまったようです。
また、エコーはあまりなく、かなりデッドな録音です。

次にCDですが、
初期のPIONEER盤はLPからの板起こしで、
左右の音像は逆のままです。
同じく初期のアメリカMCA盤は、
テープかLPからの板起こしか判然としませんが、
やはり左右逆のままです。

次にイギリスMCAから左右を入れ替えて、
正常な音場でのCDがリリースされました。
ただ、元の音にリヴァーヴを加え、
音に厚みが加わり、聞きやすくしてあります。

日本ビクターのスタッフがマスターテープをWestminsterの倉庫から発見した...
という触れ込みで、
初めて左右の音像正常、
リヴァーヴなどを付け加えないCDがリリースされました。
基本、これが最も正しい音に近いCDでしょう。
CD番号はMVCW-14001/2です。
今回の画像はわかりやすいように帯び付きです。

その後、
Westminsterの販売権をドイツ・グラモフォンが獲得、
アメリカ・プレスですが、
ドイツ・グラモフォンからリリースされました。
ただ、残念ながらイギリスMCAのCDを下敷きにしたのか、
かなりリヴァーヴが加えられ、
聞きやすいですが、
正しい音ではありません。
このCDは、元の音がデッドであまり聞きやすくないため、
ドイツ・グラモフォン盤は聞きやすいことから、
歓迎している人は多いようです。

その後も、
TOWERレコードから出ていますが、
確認できていません。

クナッパーツブッシュのブルックナー/交響曲第8番は、
セッション録音、ライヴ録音を含めて5種類の録音が残っています。
1951年 ベルリン・フィルとのライヴ録音
1955年 バイエルン州立管弦楽団とのライヴ録音
1961年 ウィーン・フィルとのライヴ録音
1963年 ミュンヘン・フィルとのライヴ録音
1963年 Westminsterへのセッション録音
ステレオ録音は、1963年 Westminsterへのセッション録音だけです。

クナッパーツブッシュの使用しているスコアは、
ヨーゼフ・シャルク版(いわゆる初版)です。
ヨーゼフ・シャルクはフランツ・シャルクの兄で、
フランツとともに作曲をブルックナーに師事、
兄弟そろってブルックナーの弟子でした。
ブルックナー/交響曲第8番第1稿は、
当時高名であった指揮者ヘルマン・レヴィ(ワーグナー「パルジファル」の初演者)に、「演奏不可能」と言われ、
自信をなくしたブルックナーは改訂につぐ改訂を重ねてゆくのですが、
初演を可能にしたのはヨーゼフ・シャルク改訂による初版でした。
初演はやはり当時の大指揮者ハンス・リヒターがウィーン・フィルと行いました。
ブルックナーの初版スコアへの批判は、
エルヴィン・デルンベルクの書籍が元になっていて、
日本での初版批判はこの本からの受け売りが多いようです。
でも、虚心に初版を聞くと、
「改悪版」とか「改竄版」のような悪口は通用しないことが分かります。
ブルックナー受容史の中で貴重なスコアだといえます。
シャルク版スコアは、音楽家兼音楽評論家、野口剛夫氏の主宰する
「音と言葉社」から日本でも発売されていましたが、
今も入手できるかどうかわかりません。

1951年の録音から聞けるわけですが、
1951年盤は、ものすごく楽曲に対してリアルな演奏録音です。
1963年の2つの演奏録音を除き、
大きく4種類の演奏内容はどれもかなり異なります。
他の交響曲では、
クナッパーツブッシュの解釈はそれほど変わらないのですが、
第8番ではその演奏内容がかなり変化しています。
1951年のリアルな演奏から、
だんだんと自然体へと変化してゆき、
1963年には、クナッパーツブッシュでしか到達しえなかったであろう、
透明さと自在さを獲得しています。
特に抒情的な部分の素晴らしさ、
雄大で強大なフォルテシモなど、
クナッパーツブッシュのセッション録音は緊迫感が今一つながら、
それでも非常な高みにある演奏録音だと言えます。
第1楽章から素晴らしいですが、
第3楽章の静かな慟哭、
第4楽章の悠然と進むスケールの大きさなど、
聞きどころの多い演奏録音です。

店長にとって、
ブルックナー/交響曲第8番の演奏録音では、
クナッパーツブッシュの一連の録音と、
カラヤンの最晩年、1988年11月に録音されたドイツ・グラモフォン盤が、
いずれも忘れ難い録音です。

2016-08-05 13:12

kna_bruckner5

さらにクナッパーツブッシュのブルックナーが続きます(^^;。
今回は交響曲第5番。

クナッパーツブッシュには、
第5番では2種類の演奏録音が残っています。
1956年、DECCAへのウィーン・フィルとのセッション録音
1959年、ミュンヘン・フィルとのライヴ録音
オーケストラの音色の違いやライヴ録音の緊迫感はありますが、
基本的な解釈は2つの演奏録音ともほぼ同じです。
今回もまた、DECCA盤を取り上げます。
うれしいことに、ステレオ録音(^^)。

クナッパーツブッシュの第5番は、
フランツ・シャルク版(いわゆる初版)による演奏です。
おそらく、一般的なハース版、ノヴァク版(この二つの版はほぼ一緒です)と、
クナッパーツブッシュの使用したシャルク版を聞くと、
部分的に「え?違う音楽なんじゃないの?」と
思われる方も少なくないと思います。
テンポや楽器の使い方はまるで違いますし、
第4楽章など、あれあれ?と思うほど異なります。
店長が最初に聞いた第5番は、
マタチッチ盤(確かチェコ・フィル)かヨッフムの新全集盤です。

最初はうかつにも気が付かなかったのですが、
クナッパーツブッシュ盤の冒頭のテンポは意外にも速めです。
通常、アダージョで演奏される冒頭部が、
まるでアンダンテのようなテンポです。
この冒頭ですでに、
一般的な演奏とは違うことが分かります。
例えば、最近の録音ではティーレマンの同曲冒頭を聞くと、
なんだかお化けがで出てきそうな雰囲気ですが、
クナッパーツブッシュ盤はしっかりとした足取りで開始され、
いきなり、吹き上げるような、
あるいはそそり立つような最初のクライマックスを迎えます。
ギクシャクして聞こえるような箇所もありますが、
ブルックナーの音楽はそれほどつながりのいい音楽ではありません。
むしろ、ブルックナーの朴訥さと抒情がしっかりと聞こえてくるようです。

もうひとつ、クナッパーツブッシュの演奏の特徴は、
シャルク版であることが大きいのですが、
自然(ここでは鳥たちやカエルの鳴き声)の模倣を、
あるべき姿で現していることです。
多くの他の指揮者による演奏録音は、
この自然の模倣がへんちくりんに聞こえるためか
(シャルク版とハース盤やノヴァク版の違いは大きいものの)、
なんだかうやむやにして、
荘厳さや抒情の中に目立たなく塗り込んでしまうようなあいまいさがありますが、
クナッパーツブッシュはユーモアたっぷり、
また楽曲がいかに深刻で、
抒情味たっぷりな部分でも、
その時々の楽想とは関係なく、
遠慮なく鳥たちやカエルが鳴きます。
この自然の模倣音が際立つのが第4楽章です。
ベートーヴェン/交響曲第9番第4楽章の最初のように、
以前の楽章の楽句を「あれでもない、これでもない」と、
難癖をつけるような形で自然の模倣音が突拍子もない形で否定し、
やがて、
その自然の模倣音が拡大して巨大なクライマックスを築いてゆくのですが、
ここまで徹底してそのことをあからさまに演奏しているのは、
シャルク版のクナッパーツブッシュ盤が随一です。
シャルク版スコアは、
その自然の模倣音が際立つように改訂してありますので、
なおさら、その面白さが際立ちます。

いきなり第4楽章の話になってしまいましたが、
第1楽章からクナッパーツブッシュ盤は間然とすることなく、
意外と早めのテンポで、それでも重く第5番を演奏してゆきます。
第2楽章の叙情とドラマティックな盛り上がり、
第3楽章の楽しさとトリオの美しさ、
そして、第4楽章最終部の金管楽器を増やしての壮大なクライマックスなど、
版の違いを越えてクナッパーツブッシュ盤は迫ってきます。

たぶん、ブルックナー/交響曲第5番を聞くためには、
ノヴァク版のヨッフムや、
ハース版のヴァントなどから聞き始めた方がよいのかもしれません。
でも、特殊な版ではあれ、
第5番の一面の真理をついたともいえるシャルク版による
クナッパーツブッシュの演奏録音は、
別格のような風格と面白さを備えていると思えるのでした。

2016-08-02 13:33

kna_bruckner4

クナッパーツブッシュによるブルックナー/交響曲第3番を取り上げたので、
次は第4番「ロマンティック」(^^)。

クナッパーツブッシュには、セッション録音、ライヴ録音を含めて、
現在3種類の演奏録音を聞くことができます。
1944年、第2次大戦末期のベルリン・フィルとの放送用録音
1955年、ウィーン・フィルとのDECCAセッション録音
1964年、ウィーン・フィルとの最後のコンサートになったライヴ録音
ほぼ10年ごとのクナッパーツブッシュによる「ロマンティック」が聞けるわけで、
どれも貴重な遺産といえます。
今回は前回に倣って、
1955年、DECCAへのセッション録音を取り上げます。
本家DECCAや、日本のキングレコード盤、
板起こしなどあちこちのレーベルから出ていますが、
イギリスTESTAMENTのCDがバランスの良い音で楽しめます。

ブルックナー/交響曲第4番「ロマンティック」は、
日本人が想像する恋愛感情を中心とした「ロマンティック」ではありません。
どちらかというと、
カトリックの総本山であるローマへの憧れというか、
非常に宗教的な意味合いを持った作品です。
そのためスコアを見ると、
十字架音型と呼ばれる音型が頻繁に出てきます。
ブルックナーは交響曲第3番に続いて、
非常に穏やかで明るく平和な心情を「ロマンティック」に込めました
(第1稿の第3楽章はかなり異なりますが)。
「ロマンティック」にも第1稿が残っていて聞くことができますが、
第3番第1稿と同じように極めて宗教的です。

クナッパーツブッシュは、
ウィーン・フィルからローカルで素朴な音を引き出す名人でした。
同時期の他の指揮者によるウィーン・フィルとの演奏録音を聞いても、
クナッパーツブッシュの時のような素朴な音ではありません。
クナッパーツブッシュの、
ウィーン・フィルとのどの演奏録音を聞いても、
この素朴な音が聞けますので、
これは確信犯的にクナッパーツブッシュが狙った音であるといえます。
ウィーン・フィルも、
クナッパーツブッシュの音に対する嗜好が分かっていたようで、
木管楽器の音など、特にその素朴さが聞き取れます。
特徴的なのは「ウィーンの休日」と題された、
ウィンナ・ワルツを中心としたアルバムですが、
「ロマンティック」でも、その素朴さは健在です。

クナッパーツブッシュの「ロマンティック」の特徴は、
そのウィーン・フィルによるローカルで素朴な響き、
人懐っこいメロディの歌わせ方、
自然なテンポ設定でしょうか。
確かに、さまざまなブルックナー演奏が登場した現代、
古臭くなってしまったことは否めませんが(モノラルだし)、
クナッパーツブッシュの狙った、
ウィーン・フィルのヘタウマさ加減のオーケストラの音色を含め、
今聞いても非常に懐かしくなる演奏録音です。
クナッパーツブッシュの最晩年、
1964年のライヴ録音はあちこちでブレーキがかかるように、
ゆったりとしたテンポですが、
1955年盤は「クナッパーツブッシュの遅くて重いテンポ」を期待すると、
肩透かしを食らうほど、そのテンポは自然です。
また、ハース版やノヴァク版と異なる、
レーヴェ改訂版(いわゆる初版)による演奏ですので、
ハース盤やノヴァク版と楽器の使い方が異なるのも聞きものです。

ブルックナーを聞く、
基本のような演奏録音は、
他の指揮者の後年のハース盤やノヴァク版の演奏録音に
移行してしてしまった感がありますが、
店長にとっては、やはりこれが基本になっているようです。

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