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2017-02-06 13:53

ansermet_russia.jpg

今年の正月元旦、
ネット通販で買った
エルネスト・アンセルメの3つのボックスが届きました。
フランス音楽集
ロシア音楽集
ドイツなどその他の国の音楽集です。
バルトークはどのボックスにも含まれていないので、
4番目のボックスが作られるのかどうか悩ましいところですが、
遅まきながら少しずつ聞き始めました。

アンセルメは、
店長が中学と高校の端境期に、
講談社からLP2枚が入ったクラシック大全集を発売され、
その中にアンセルメの優秀録音がかなり入っていましたので、
お馴染みの指揮者でした。
フランス音楽などは全然問題なく聞けたのですが、
ただ、ベートーヴェン/交響曲第9番がそのアンセルメ盤で、
なかなか盛り上がらない演奏に、
友人の持っていたトスカニーニ盤を羨ましく思ったものでした。
今、アンセルメの第9を聞くと大変面白く聞けるのですが、
子供の頃はもっと盛り上がる熱血演奏に憧れますので、
アンセルメ盤は少々荷が重かったです。

その講談社版クラシック第全集に入っていた
チャイコフスキー/交響曲第6番「悲愴」は、
若かりし頃のローリン・マゼール指揮ウィーン・フィル盤でした。
今回購入したアンセルメのロシア音楽ボックスに、
アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団の「悲愴」が入っています。
「たぶん...」と思った予想が当たり、
第1楽章から、
異端ともいえる、
まるで盛り上がらない演奏、
すこしヘロヘロ気味のオーケストラ、
今まで聞いたことのないオーケストラバランス(特に金管楽器)ですが、
かなりの透明感のある演奏で、
バレエ音楽の延長線上にある「悲愴」ということで、
こういう演奏もありだな...
と、「悲愴」を第3楽章までをなんとなく楽しむことができました。

ところが第4楽章、
これもある程度予想していたことではあるのですが、
想像以上に透明感のある演奏で、
聞き惚れてしまいました。
阿鼻叫喚の悲しさではなく、
悲しさに共感して、
そっと寄り添っているような演奏は、
今まであまり聞いたことがありません。
共感して寄り添っている分、
最後の絶望の深さは凄いです。
しばらく何も聞きたくなくなるような、
深く暗い音となって最後は余韻をもって終わります。
今までいろいろな「悲愴」を聞いてきましたが、
これだけ透明感があって優しいのに、
むしろ絶望感の深い「悲愴」の最後は、
なかなか聞くことができませんでした。

もちろん、
アンセルメ盤が1番という気はさらさらありません。
ムラヴィンスキー盤やカラヤン盤など、
全体に良い演奏録音は他にもたくさんあります。
お勧めはたぶん他の演奏録音です。
最近でも、
フルトヴェングラーの第2次大戦中の録音を聞いて、
感動したばかりですし。

でも、アンセルメの表面上飄々としていて、
その実、「あれ?」と思う懐の深さに、
これから、
アンセルメボックスをあれこれ聞く楽しみが増したのでした。

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2017-01-18 13:11

walter_dvo8

ブルーノ・ワルターという指揮者は、
店長が子供の頃からあれこれ聞いてきた指揮者です。
店長がクラシックを聞き出す少し前(1962年)に亡くなっていますので、
それほど古い指揮者という言う印象はありません。
でも、1876年生まれで、
我がハンス・クナッパーツブッシュよりも
12歳も年長なのですね。
ウィルヘルム・フルトヴェングラーやオットー・クレンペラーよりも、
10歳年長です。

長じて、
ハンス・クナッパーツブッシュのことを勉強している時、
クナッパーツブッシュには自伝や書簡集はありませんから、
ワルターの自伝や書簡集がものすごく参考になりました。
クナッパーツブッシュとワルターは、
不倶戴天(^^;の敵同士みたいな関係なのですが、
同時代の空気を吸っていました。
ワルターはバイエルン国立歌劇場における
先輩指揮者であった関係から、
また、ウィーン国立歌劇場やザルツブルク音楽祭で、
ナチから逃れて(クナッパーツブッシュは追放されて)
同じ頃に活躍した指揮者ですので、
ワルターの自伝や書簡集にクナッパーツブッシュの名前は登場しませんが、
いろいろな裏事情などを知ることができました。

ワルターの演奏録音を最初に聞いたのは、
CBSが日本コロンビアから出ていたレコードで、
ベートーヴェン/交響曲曲第5番と、
シューベルト/交響曲第8番「未完成」ではなかったかと記憶しています。
当時の黄金カップリング「運命」「未完成」で、
カラヤン盤とワルター盤は、
双璧のようにして人気があったと思います。
店長が覚えているのは、
ワルターの写真が中央にあしらわれた、
金ぴかの豪華見開きジャケットです。
そして、マーラー/交響曲第1番は2番目(1番目はバーンスタイン)、第2番「復活」、第9番を聞いたのは、
ワルター盤が最初でした。

ワルターはドイツ、オーストリア系の指揮者だと思っていましたので、
ドヴォルザークには食指があまり動かなかったのですが、
ドヴォルザーク/交響曲第8番はいつの頃か持っていました。
でも、その前から、同じCBSやEMIのジョージ・セル盤や、
チェコのお国もの指揮者による演奏録音に接していましたので、
あまり強い印象がなく、
ワルターの第8番はそれほど聞かかないまま、
どんな演奏であったのか、ごく最近まで記憶の彼方でした。

そんな最近、
入手したCDに、
音楽評論家兼プロデューサー
平林直哉氏が2トラ38cmオープンリールから復刻した、
Grand Slam盤があります。
これには驚きました。
「え?こんなにいい音だったの?」ということと、
演奏の格調の高さと優れた情感に、
素直に、
「いい演奏、いい録音だなぁ」と感じてしまいました。

2トラ38cmのオープンリールテープは、
マスターテープにできるだけのクオリティを持っており、
店長も多重録音で音楽を作っていたころ、
デジタル録音はまだないころですので、
2トラ38にミックスダウンをしていました。
ワルターの2トラ38オープンリールは、
アメリカで市販されていたようですが、
日本で発売されていたことがあるのかどうか、
店長にはわかりません。
あったようなのですが...。
平林氏のGrand Slamというレーベルは、
SPやLPの復刻を盛んに行っていましたが、
最近は3トラ38からの復刻を積極的に行うようになりました。
これは大歓迎です。
マスターテープからLPレコードにするためには、
加工(イコライジング)が行われます。
2トラ38ではその加工が少なくて済み、
よりマスターテープに近い音を聞くことができます。
どれだけの音源が2トラ38で流通しているのか分かりませんが、
「あれもこれも復刻してほしい」と、
注文を付けたくなってしまいます。

今までのCDとは少し次元に違う音...が体験できますよ。

2016-12-20 14:49

klemperer_bee9

ベートーヴェン/交響曲第9番の話題が続きますが、
今回はオットー・クレンペラーの1957年ライヴ録音です。

この録音がリリースされた時には驚きました。
まさか、1957年のライヴ録音が、
ステレオで、
さらにこれほどのサウンドクオリティを確保しての
CD化が信じられなかったのです。
1957年11月15日、フィルハーモニア合唱団の
お披露目コンサートでのライヴ録音です。
このCDのリリースは、
店長みたいな人種にとって、
ハンス・クナッパーツブッシュによる、
1951年「神々の黄昏」バイロイトライヴのリリースにも匹敵する、
出来事だったのです。
特に、第9ですからね。
リリース当時、非常に気持ちが昂ったことを思い出します。

クレンペラーのベートーヴェンは非常に懐が深く、
EMIへのセッション録音では、
最初、何をやっているのか分からないものの、
他の指揮者のベートーヴェンを聞き、
もう一度クレンペラーの演奏録音を聞き直すと、
唖然とするほどクレンペラーの凄さに唸ったものです。
これほど冷静に(時には聴衆など意識せず冷たいほど)、
スコアの持つ意味を解きほぐしてゆく演奏録音は他にはありません。
クレンペラーはスコアに対する即物主義者という点では、
頭ひとつもふたつも抜きんでています。
それがつまらないという人もいますが、
そういう人でも、
ある時クレンペラー盤を聞き直して、
ズブズブとのめり込んでしまうということは大いにあり得ます。
実は、店長がそうでしたから(^^;。

クレンペラーの1957年ライヴ録音の第9は、
冷静沈着なはずのクレンペラーの音楽が、
巨大なスケールのまま、
熱をもって迫ってきます。
クレンペラーはセッション録音に比べて、
ライヴ録音では、
本当はロマンティストであることが分かる記録にぶつかることが多々あります。
この第9の演奏も巨大なスケール、厳しい演奏の中にも、
白熱する音楽を聞くことができます。
第9の一つの理想形といっても過言ではないほどです。

クレンペラーの第9は、1957年EMIへのセッション録音を除くと、
以下の録音が存在しています。
店長はそのほとんどを聞いています。
1956年5月17日、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
157年11月15日、当演奏録音
1958年1月6日、ケルン放送交響楽団
1960年6月7日、フィルハーモニア管弦楽団(ウィーン芸術週間)
1961年11月27日、フィルハーモニア管弦楽団
1964年10月27日、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
1970年6月30日、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
そして、そのどれもがすごい演奏であることは驚異的です。
でも、これだけあると、
どれから聞いていいのか分からなくなりますね(^^)。
その中で、
1957年のライヴ録音はステレオで音も大変充実しているということから、
どなたにもお勧めできます。
ただ、演奏内容は厳しいですよ(^^)。

2016-12-16 13:51

kleiber_bee4

ベートーヴェン/交響曲第4番は、
第3番「エロイカ」と第5番の間に挟まれ、
表題もなく、長い間地味な印象のある交響曲でした。
「谷間の百合」とか「北欧神話のふたりの巨人に挟まれたギリシアの乙女」などと呼ばれ、
聞いたことのない人には、
優し気な楽曲なのか?
と、錯覚しそうでした。
実際には激しさを持ったマッチョマン的といってもいい音楽です。

その地味な印象のあった交響曲第4番を、
一気にメジャーな存在にしてしまった演奏録音があります。
カルロス・クライバーがバイエルン国立管弦楽団を指揮した、
1982年カール・ベーム追悼演奏会のライヴ録音です。
コンサートでは第4番、第7番が演奏されました。

カルロス・クライバー盤は、
最初、ORFEOのLPで発売され、
国内発売の帯(国内発売は輸入盤に帯がついていました)の文言は、
「ここでカルロス火を吹いた!」という、
勇ましいものでした。
実際に聞いてみると、
「谷間の百合」や「ギリシャの乙女」なんて面影はなく(アマゾネスなら...^^;)、
第1楽章から第4楽章まで、
早いテンポでぐいぐい音楽を引っ張ってゆきます。
その勢いはかなりすさまじいもので、
音楽がまるで生きているように聞こえます。
店長には、
フルトヴェングラーやクレンペラーの同曲の演奏録音は、
クライバー盤を聞いて再度聞き直し、
初めてその真価が分かったようなところがあります。
クライバー盤にはものすごい勢いはあるけど、
スケール感はそれほどでもないとか、
内声部がダンゴになって聞こえるとか...。
やっぱりフルトヴェングラーやクレンペラーは凄かった...てな。

でも、それでクライバー盤の価値が下がるわけではありません。
やはり一期一会のコンサートのライヴ録音ですから、
このような超が付く名演の記録は、
もの凄く大きな価値があります。
心身が疲れて、
何かカンフル剤が欲しい...というときに、
クライバー盤ベートーヴェン/交響曲第4番は、
大きな効果を発揮します。
聞いていて、夢中になっている自分を発見します。

もうひとつ面白いのは、
クライバー盤はCDも購入したのですが、
CDに入っている20KHzという、
周波数特性の上限を超えて聞こえるように工夫した機器、
例えば、FIDELIXのアコースティックハーモネーターとか、
PIONEERの
レガートリングコンバーションシステムの付いたCDプレーヤーでこのCDを聞くと、
内声部がダンゴという状態を抜け出して、
豊かに中域が膨らんで倍音豊かに内声部が充実して聞こえた、
てな経験でしょうか。
もう、だいぶ前の話になってしまいましたが(^^;。

2016-12-14 14:13

karajan_planets

グスターヴ・ホルストの「惑星」は、
店長がクラシックを聴き始めた当時、
まだ一般的な楽曲ではありませんでした。
ホルストの作品自体、
「惑星」以外あまり知られていませんでしたので(今でも^^;)、
「惑星」を初めて聞いた当時、
それほどの大傑作という認識はありませんでした。
レコードも、
確かレコード屋さんで入手できたのは、
DECCAのカラヤン盤(日本では当時LONDON)くらいだったように記憶しています。
レオポルド・ストコフスキー盤や、
ウィリアム・スタインバーグ盤もあったような記憶があるのですが、
自分が最初に買った「惑星」がカラヤン盤でしたので、
レコード屋さんでどのレコードを見たことがあるのか、
記憶はかなりあいまいです。

カラヤンの「惑星」はウィーン・フィルとの1961年録音です。
当時、この録音は音が大変よく、
演奏もオーケストラをぐいぐい引っ張ってゆくような力強い演奏で、
EMIやドイツ・グラモフォンから出ている、
他の楽曲でのカラヤンのイメージと、
かなり異なるところがありました。

「惑星」が一般的になったのは、
スタンリー・キューブリック監督の映画「2001年:宇宙の旅」の
宇宙ブーム(映画では「惑星」からの楽曲は使用されていません)で、
もう少し後に、
イギリスのサー・エードリアン・ボールト指揮のEMI盤がベストセラーになるなど
(ボールト5回目の「惑星」録音であったそうです)、
その他の指揮者による録音も驚くほど増え、
「惑星」の録音がジワジワ一般化したという印象があります。
さらに、「スターウォーズ」や「未知との遭遇」なんて映画も、
宇宙を題材にした映画のヒットのお陰で、
「惑星」があれこれ登場することになったとも言えそうです。
あ、そうそう、冨田勲のシンセサイザー版「惑星」もヒットを飛ばしましたっけ。
さらに後年、平原綾香の「ジュピター」なんてのもありましたし。
ただ、面白いのは、
「惑星」は天文学的な思いを楽曲にしたわけではなく、
占星術や、
イギリスを中心とした「惑星」のような国々を現した楽曲だ、
てな蘊蓄でしょうか。

自分でも、今までどれだけの「惑星」を
聞いてきたのか分からなくなっていますが、
「惑星」の録音といって、
最も印象に残っているのは、
このカラヤンの1961年の録音とボールトの5回目の録音です。
カラヤンはデジタル時代になって、
ベルリン・フィルとドイツ・グラモフォンにも「惑星」を残していますが、
ウィーン・フィルとの荒々しいまでの演奏録音が、
今聞き直しても、凄い演奏だなぁ...と感心してしまいます。
ホルストの「惑星」は、
現代音楽とは言えないまでも1916年に完成していますから、
20世紀の作品です。
フランスでいえばラヴェルの時代ですね。
1961年当時、「惑星」の音楽界におけるイギリスのローカル音楽という位置、
カラヤンには20世紀の作品の録音や、
イギリスの作曲家の作品の録音が少ないことを考えると、
カラヤンの楽曲に対する理解度が
信じられないくらいの高みにあったことが分かります。

今ではさらに優秀録音が増え、
CDも信じられないくらいの量が店頭に並んでいますが、
カラヤンの「惑星」が自分にとっての原点だなぁ...
と、つい昨日再聴したばかりですので、
改めて思い至ったのでした。

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